むし歯になりやすいところ


こんにちは。東大阪市 植村歯科医院 院長の植村です。

だいぶ涼しくなり、過ごしやすい季節ですね。

「食欲の秋」という通り、美味しい食材がたくさんお店に並びます。なかなか外食も難しいご時世ですが、秋ならではの食事を楽しみたいですね。

せっかく美味しい料理が並んでも歯が痛くて…ということでは楽しみが半減です。
むし歯になりやすい場所を意識しながら毎日しっかり歯磨きを行いましょう。

≪むし歯になりやすいところ≫

奥歯の歯の溝

どうしても食べかすや歯垢が残りやすいところです。特に子供のはえたばかりの奥歯は溝が深いため、むし歯になりやすいのでしっかり仕上げ磨きをしてあげてください。

歯と歯肉の境目

特に歯周病や加齢などで歯肉が下がり、歯の表面を守っている硬いエナメル質がない部分が露出していると、むし歯のリスクが上がります。

歯と歯の間

歯ブラシが入りにくいので、汚れが取りにくい場所です。

歯並びが乱れているところ

歯磨きが行き届きづらくなるため、汚れも残りやすくなります

 

歯ブラシだけでは6割程度しか汚れが落とせません。

補助器具も使用してしっかり汚れを落としてあげましょう。補助器具を使うことで8割ほどまでアップすることができます。

・タフトブラシ 

普通の歯ブラシでは届かない、細かいところを磨くことができます。

歯並びが良くない部分や汚れの残りやすい前歯の裏側のくぼんだ部分、背の低い歯を磨いたり、矯正装置を使っている方にもおすすめです。

 

・デンタルフロス、歯間ブラシ

フロスは歯間の狭いところに使用します。

歯間ブラシはSSS~Lなど、色々なサイズがあるので、自分にあったサイズを選びましょう。サイズが合っていないと歯肉を痛める原因となります。

 

せっかく毎日している歯磨きですから、効果的に行いましょう!
特に、夜寝る前の歯磨きをしっかり重点的にしてみてくださいね。

唾液 減っていませんか?

こんにちは。東大阪市 植村歯科医院 院長の植村です。

まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

コロナ禍でマスクをつける生活が続き、息苦しさからいつの間にか口呼吸となり、口腔内が乾燥していることがあります

お口の中が乾燥して良いことは何ひとつありません。唾液は私たちの健康に欠かせない役割をたくさん担っています。

・お口の中の食べかすなどを洗い流す自浄作用

・食べ物の味を感じる味覚作用

・食べ物の消化を助ける消化作用

・お口の中の菌の増加を抑える抗菌作用

・むし歯のリスクを減らす再石灰化作用

・お口の中の粘膜を守る・修復する

・食べ物を飲み込みやすくする 

・しゃべりやすくする(舌の動きを円滑にする)      等…

個人差はありますが、一日の唾液の分泌量は1~1.5Lほどです。

唾液の量を保つためにはこんなことに気を付けてみましょう

・こまめに水分補給をする(利尿作用のあるコーヒーやお茶は不適)

・よく噛んで食べる

・会話を楽しみ、口を動かす

・キシリトールガムを食べる

唾液腺マッサージをする

 

◆唾液腺マッサージ◆

①耳下腺マッサージ耳たぶのやや前側、上の奥歯あたりを指全体でやさしく押しながらマッサージします。5~10回繰り返しましょう。

②顎下腺マッサージあごの骨の内側に指をあて、耳下からあごの先までを優しくマッサージします。こちらも5~10回繰り返してください。

③舌下腺マッサージあごの先のとがった部分の内側を、下あごから舌を押し上げるように押します。自分で行う場合は、両手の親指を使うと良いでしょう。これを5~10回繰り返します。

 

むし歯で痛みがある歯が抜けたままになっている義歯が合わない・使うと痛い、などを放っておくと、「よく噛む・口を動かす」ことがしにくくなり、お口の中の環境に悪循環となります。

まずはお口の中の健康を保つことが大切ですね。もちろん、口呼吸以外にも唾液量が減る原因は他にもあります。

気になる方はお気軽にご相談ください。

動物たちのお口事情

こんにちは。東大阪市 植村歯科医院 院長の植村です。

毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

こう暑いと水辺で過ごす生き物たちはどんなに涼しいだろうと羨ましくなります。

そこで、水中や水辺で生きる生き物たちのお口事情を調べてみました。

サメ歯が2・3日ごとにどんどん入れ替わり、一生のうちで2万本以上生え変わるというのは結構よく知られた話ですね。

抜群の切れ味を保ち、獲物を確実にしとめるためにはそれだけ頻繁な生え変わりが必要なのでしょうね。

カミツキガメの仲間であるワニガメの口の中には釣りの道具が備わっています。

なんとお口の中に疑似餌が…。

ワニガメの舌にはミミズのような突起があり、口を大きく開けてそのミミズで魚をおびき寄せてとらえます。

口を開けているだけでエサが飛び込んでくるのですから、あとはパクッと閉じるだけ。こんな楽なことはないですね。

北極に住むセイウチ

上あごから伸びる立派な牙が特徴的ですね。大人のオスの牙は100cmほどまで伸びるそうですが、立派過ぎて食事には使えません

では何に使うのかというと、ホッキョクグマオス同士の争い、氷や陸に上るときにピッケルのように使ったり、海底の砂に突き刺して前進するために使うこともあるのだとか。

ちなみにエサは口元にもしゃもしゃに生やしたヒゲで海底の砂を漁って二貝類や甲殻類などを探し出して食べるそうですよ。

住む場所も違ければ獲物の捕らえ方も違う生き物たち。それぞれのお口が必要な形・役割へと進化しているのですね。

私たちのお口に中にある歯も生きるため、食べるために非常に重要な役割をしています。毎日しっかりケアをして大切に守っていきましょう!

夏季休診のお知らせ

8月8日(日)~15日(日)まで、
お盆休みとさせていただきます。
8月7日(土)は、通常通り午前診療を行います。午後は休診となります。
どうぞよろしくお願いいたします。

親知らず

こんにちは。東大阪市 植村歯科医院 院長の植村です。

北海道以外は梅雨の真最中の日本列島。

歯科には毎年この時期は親知らずむし歯の痛みを訴えて来院する方が増えます。この時期の気圧の変化、低気圧などが影響しているのですね。それでなくても雨でジメジメして気分が鬱々とするのに、たまったものではないですね。

人間の歯は基本的には上下左右7本ずつ、計28本。プラス前歯から数えて8番目の歯である親知らずの4本で、これはもともとない方もいます。まっすぐはえてちゃんと噛みあってくれれば良いのですが、そうなるのはまれです。親知らずのはえ方は大きく分けて3つのタイプになります。

①まっすぐ完全にはえる
➁ナナメを向いたり横を向いたりしながら一部だけ顔をだす
➂完全に埋まったままはえてこない

上記②③のような場合が引き起こす悪影響は次のようなものが挙げられます。

ナナメ横向きに生えることによって隣の歯を圧迫することによる痛み
・一部だけはえているとケアがしにくく、親知らずや手前の歯がむし歯や歯肉炎になりやすい。(手前の7番目の歯がむし歯になった場合、その場所によっては治療がしにくく、大きく削ることになったり、結果的に歯を失う場合も出てきます)

・顎関節症を引き起こす     など…

よく「親知らずは必ず抜かなくちゃいけないの?」という質問がありますが、必ずしもそうではなく、「腫れや痛みが出た」「これから悪い影響が出てきそうだ」ということであれば抜いた方がいいでしょう。もし運よく残せるケースであった場合は、大切な歯としてしっかりケアをしてあげましょう。将来、入れ歯のばねをかけたり、ブリッジの土台として使用したり、失ってしまった歯の代わりに移植できることもあります。

お口の中の状況は一人一人違い、さまざまなケースがあります。鏡を見て自己判断せず、ぜひ歯科医の診断を受けてくださいね。

磨いているのに磨けていない?

こんにちは。東大阪市 植村歯科医院 院長の植村です。

すでに梅雨入りした地域もあり、今年も早くも折り返し地点です。道端に咲いた紫陽花の花がとてもきれいですね。

毎年6月4日はむし歯予防デーです。

毎日歯を磨く人が95%にもなる日本人。さらには1日に2回以上磨く人の割合は約7割にものぼります。それにもかかわらず、むし歯になってしまう人がまだまだ多いのはなぜなのでしょうか。

それは…

『歯を磨いているつもりだが、磨き残しがある』

からなんです。

せっかく歯磨きをしても、歯垢をしっかり取り除けていないとそこからむし歯になります。

歯ブラシでの歯磨きだけでは6割程度しか歯垢を落とせていないといわれます。一般的に磨き残しが起こりやすいのは以下のような場所です。

・歯と歯の間
・歯と歯ぐきの境目
・奥歯の噛む面の溝(特にはえたての永久歯は溝が深い)
・利き手側の歯の裏側
・歯並びが不揃いになっているところ
・歯ブラシが届きづらいところ
・矯正器具や入れ歯のバネをかけているところ

こういった場所は、歯間ブラシやデンタルフロス、ワンタフトブラシ等を併用することで格段に磨き残しを減らすことができます。

1日の中でも、特に夜眠る前の歯磨きをしっかり丁寧に行うようにしましょう。

もちろんむし歯の原因は磨き残し以外にも、日ごろの食習慣や元々の歯の質、唾液の量や質、口腔内の細菌の量など、さまざまなことが考えられます。

東大阪市 植村歯科医院 では一人一人にあった歯磨きやケアの方法をご相談いただくこともできます。お気軽にスタッフにお声がけくださいね。

大人のむし歯「二次むし歯」とは?

こんにちは。東大阪市 植村歯科医院 院長の植村です。

 

日中はだいぶ暖かくなり、窓を開けていると気持ちいい風が入ってくるようになりましたね。

大人が歯を失う原因の7割を占めているのが「歯周病」と「むし歯です。

子供の頃むし歯で通院したことがある人は多いと思いますが、

大人になってからのむし歯は昔治療をしたところが再度むし歯になってしまう二次むし歯」が多くなります。

二次むし歯とはどういうものか簡単に説明すると…

一度むし歯治療を受けた歯は大きく削られ、弱く細菌感染しやすい象牙質が露出しています。

そこに補綴物(つめものやかぶせもの)を装着して保護しているのですが、実はこの補綴物は永久的にむし歯から守ってくれるものではありません

①補綴物と歯のわずかな隙間から細菌が入り込む

➁接着しているセメントが年月を経て溶け出して隙間ができる

➂補綴物自体の経年劣化

などの理由でまたむし歯になってしまうことがあります。これが「二次むし歯」です。

(特に保険適用で作成した補綴物の場合これらが起きやすくなります。)

では、子供の頃は「削ってつめる」で済んだむし歯が大人になるとどうして「歯を失う」ことになってしまうのでしょうか?

 

それは「二次むし歯である」ということに原因があります。

一度大きく削られているところに再度治療をするため、今度は神経まで達したむし歯になってしまっていることが多く、抜歯せざるを得ないことが多くなってしまうのです。

二次むし歯にさせないためには…

・毎日歯みがきやフロスなどでしっかりセルフケアをしましょう

 歯と補綴物の間に歯垢(細菌)を残さないように!

・二次むし歯になりにくい補綴物を選びましょう

 プラスチックや銀歯の補綴物は保険治療が適用され、安価で済むことが利点ですが、その反面、隙間ができるなどの劣化が起きやすく、また歯垢がつきやすい素材です。

自費診療にはなりますが、セラミックなど隙間が出来にくく、歯垢がつきにくい素材もありますので、検討してみることもおすすめです。

・定期検診を受ける

 二次むし歯は補綴物の下に隠れて見つけづらいもの。歯科医院で定期検診を受け、歯石やバイオフィルムなどの汚れを取り除くケアを受けるようにしましょう。

 

4月の医院からのお知らせ

植村歯科医院34周年のご報告

2021年4月1日は、植村歯科医院の34回目の誕生日です。

新卒の歯科衛生士も仲間に加わり、当院は新たなスタートを切ります。

オゾン発生器で感染症対策を強化

待合室と診療室にオゾン発生器を取り付けました。

除菌・消臭効果が高いオゾンで、感染症対策にさらに努めます。

5月の診療スケジュールのご案内

休診日

水曜日・土曜日午後・日曜日・祝日

予約期間が空いてしまいまして大変申し訳ありません。「密」を避けるためですので、何卒ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。

歯の着色汚れ

こんにちは。東大阪市 植村歯科医院 院長の植村です。

各地で桜の開花宣言が進み、日本列島がピンク色に染まる季節が始まりました。

今年は例年より早い開花のようです。コロナ禍ではありますが、感染防止のルールを守りつつ、少しでも桜を楽しめたらいいですね。

今はマスクで隠されている口元ですが、マスクを外してふと見る鏡の中の自分の歯の色が気になっている…という方はいませんか?

日本人は欧米人と比べてエナメル質(半透明)が薄く、その下にある象牙質の色(淡い黄色)が透けて見えやすいことから、黄ばんで見えやすい傾向があります。

日本人の平均的な歯の色は「A3~A3.5」、欧米人は「A2~A3」であると言われます。

また、もともとの歯の色とは別に、食品などによる着色汚れによるものもあります。

カレー、ソース、ケチャップ(トマトソース)、コーヒー、ポリフェノールを含むもの(紅茶、赤ワイン、チョコレート、ベリー類等)、緑茶、着色料を使用した食品、たばこ など

でも、着色が嫌だからといって、好物をガマンするなんてさみしいですよね。

着色を防ぐちょっとしたコツをお伝えします。

  • 飲食前にまず水でお口の中を潤す。(口腔内が乾いた状態だと着色しやすい)
  • 飲み物はストローで飲む。
  • 摂取後、早めに口をゆすいだり、水を飲む。
  • 研磨剤の少ない歯磨き粉を使用する。(歯の表面に傷があるとそこから着色します)

たばこはお口のなかはもちろん身体にとって良いことは何もありません。

できれば禁煙をおすすめします。

着色は初めのうちは「表面の汚れ」ですが、放っておくと徐々に内部に浸透していきます。

歯の汚れを取る一番の方法は歯科でのクリーニングです。そもそも汚れの付着を予防する効果もありますので、定期的にお越しくださいね。

「受診控え」によるリスク

こんにちは。東大阪市 植村歯科医院 院長の植村です。

立春も過ぎ、お花屋さんに並ぶ花は冬の花から春の花に徐々に変わって参りました。
まだまだ寒い日は続きますが、着実に近づきつつある春にわくわくしてきます。

昨年から引き続き外出自粛が続いていますが、最近よくニュースなどで取り上げられるようになったのは「受診控え」による症状の悪化や発見の遅れです。

歯科も例外でありません。定期検診を受けていれば早期発見・治療できたはずのむし歯などが、受診を控えているうちに進行してしまうケースが増えています

お口の健康は全身の健康と関係しており、口腔内の細菌がお年寄りの大敵である肺炎を引き起こしたり、心疾患や脳疾患、糖尿病との関連性があることがわかっています。

口腔内の細菌は体内に取り込まれやすいため、毎日の歯磨きはもとより、歯垢・歯石の除去、舌の清掃も大切になります。

ちなみに…口腔内の細菌の数はこんなにたくさんあります!

 歯がある人には300~400種類の細菌が存在し、
  • よく磨く人の口腔内細菌数      1000~2000億個
  • あまり磨かない人の口腔内細菌数   4000~6000億個
  • ほとんど磨かない人の口腔内細菌数  1兆個

歯に歯垢や歯石がついていませんか?少ししかついていないように見えても、実はこの中にも細菌はウヨウヨしています。

歯石の除去や歯周ポケットの中の清掃は歯科でないとできません。

お口の中をメンテナンスすることは、むし歯や歯周病のケアだけでなく、全身の健康、コロナウイルスをはじめとした感染症の対策にもなります。(舌の清掃は歯ブラシでゴシゴシこするのはNGです。正しい方法については担当スタッフにお尋ねくださいね。)

定期検診は「必要な受診」です。「今はこんなご時世だから…」とむやみに控えるのはやめましょう。

スタッフ一同感染症対策をしっかり行い、お待ちしております。