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詰め物が外れてしまう理由と注意点

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みなさんこんにちは。オリンピックをこの夏に控え、各種スポーツが盛り上がりを見せていますね。みなさんが楽しみにしている種目はなんですか?

むし歯で治療した詰め物やかぶせ物が取れてしまう、ということがあります。どんな理由で外れてしまうのでしょうか。

  • 二次むし歯

一度治療をすればもうむし歯にならない、ということはなく、歯と詰め物の間のわずかなすき間からむし歯になることがあります。これを二次むし歯といいます。

二次むし歯になり、すき間が大きくなっていくと詰め物が外れやすくなります。

  • 接着剤の経年劣化

詰め物を接着する際に使用するセメント材は時間の経過とともに劣化していき、劣化とともに詰め物が外れやすくなります。特に保険診療で使用するセメント材は劣化しやすい傾向があります。

  • 噛み癖・歯ぎしり・食いしばり

一定の場所に強い力が加わるような状態にあると、詰め物が欠けたり割れたりしてはずれてしまうことがあります。

同じ場所でばかり噛まないようにする、就寝時はマウスピースを使用する、日中は上下の歯を離すよう意識する、などを心がけます。

歯茎や顎への悪影響もありますので、早めに改善するようにしましょう。

  • 嚙み合わせの変化

むし歯治療から時間が経過するにつれ、嚙み合わせも変化します。

詰め物は治療した時の噛み合わせに合わせて作られているので、合わなくなった詰め物は外れやすくなります。

 

【詰め物が外れてしまったら…】

  • 取れた詰め物は保存する

再利用できる場合がありますので、壊れないように保存して歯科にお持ちください。

  • なるべく早く歯科を受診する

詰め物が外れた歯は細菌に対して非常に弱い状態で、むし歯になるリスクが高くなっています。痛みや食事への影響がないと感じても、早めに歯科で処置を受けてください。

  • 詰め物が外れた歯を使わないようにする

いつも以上にしっかり歯磨きなども行いましょう。

まれにご自身で詰めなおしてしまう方がいますが、詰め物が外れた歯は、お口の中の細菌で侵されていますので、しっかり処置をしないまま塞いでしまうと、すぐに詰め物の下でむし歯になってしまいます。

また、市販の瞬間接着剤でつけることは絶対にしないでください! 

再度詰め物をする前には、適切な治療を行う必要があります。必ず歯科での治療を受けるようにしてくださいね。

お口の中の乾燥で困っていませんか

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こんにちは。束の間の過ごしやすい季節が過ぎようとしていますが、いかがお過ごしでしょうか。

みなさんはお口の中が乾いて困ってしまうことはありませんか?

お口の中が乾く=唾液量の減少ですが、唾液には大切な役割がたくさんあり、味覚、消化、むし歯・歯周病予防、咀嚼や食物の飲み込み等、さまざまなことに影響を及ぼします。

唾液量の減少の原因の中で比較的多くみられるのが服薬の副作用によるものです。

花粉症の薬を飲んだらお口が乾燥してしまった、という経験がある方は多いと思います。


現在、700種類以上の薬で口腔乾燥の副作用が報告されており、胃薬や糖尿病薬、血圧降下剤、咳止め、抗アレルギー薬、睡眠薬等、一般的によく処方されている薬剤も多く含みます。


原因は服薬以外にも加齢やタバコ・アルコールの影響によるものから全身性の病気、ストレス等の精神的な影響など、さまざまなものが考えられますので、もしお口の乾燥で困っている場合はまずは主治医に相談してみてください。
※ご自身の判断で服薬をやめることは絶対にしないでください

規則的な生活を送る、水分をしっかり摂る、よく噛んで食べる、などの毎日の生活の中で取り入れやすいことも唾液量の増加につながります。

また、唾液腺のマッサージや口腔内用の保湿剤もありますので、歯科にいらした際にもお気軽にご相談くださいね。

歯がうずく原因

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こんにちは。すっかり暖かくなり、桜前線も順調に北上中です。みなさんGWはいかがお過ごしでしょうか?

「なんだか最近歯がうずく…」

そんなことを体験したことがある方は多いと思いますが、考えられる原因はこのようなものがあります。

① むし歯

歯がうずく時にはじめに疑うのがこれではないでしょうか。
むし歯が歯の神経まで達して痛むのはもちろん、初期のむし歯の表面に食物や歯垢がたまって違和感からうずくこともあります。

② 歯周病

歯周病はある程度進行するまで自覚症状は出ないことが多いですが、歯肉の炎症や、歯周病が進行して歯がぐらついたりすることでうずきを感じることがあります。

ここまで進行することがないように、毎日のセルフケアはもちろん、定期的に歯科で歯石除去やPMTC等のメインテナンスを受けて進行を防ぎましょう

③ 親知らず

親知らずがまっすぐ生えず、横やナナメを向いていたり、隣の歯を圧迫したりしてうずくことがあります。

また、お口の一番奥にあり、少しだけ顔を出したりしている親知らず周辺は汚れがたまりやすく、炎症を起こすことがあり、これもうずきの原因となります。

④ 歯科治療後

虫歯治療や歯石除去、抜歯などを行った後、しばらく痛みが出ることがあります。

これは一過性のものなので、しばらくするとなくなります。一週間以上痛む場合は治療を受けた歯科に相談してください

この他にも歯ぎしりやくいしばりで歯や歯根、歯槽骨等に影響が出ていたり、ストレスが原因となっていることもあります。

歯がうずく原因は多岐に渡るため、ご自身で原因を特定するのは難しいことが多いものです。まずは歯科を受診して原因を確認し、的確な処置を受けましょう

春はお口のトラブルの季節です

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こんにちは。春ならではの寒暖差が続きますが、みなさま体調を崩されたりしていませんでしょうか?

春は環境が変化する方も多く、それに加えて気温差などもあり、免疫力が落ちやすいと言われています。


よく季節の変わり目は体調を崩しやすいと言われますが、それはお口の中も同様で、この時期は免疫力の低下によって口内炎ができたり、お口の中の細菌が増えて歯周病やむし歯が悪化しやすい季節でもあります。

免疫力を下げないためには、しっかり栄養を摂り、しっかり睡眠をとることが大切です。

また、春といえば「花粉症」。


花粉症の方は、鼻詰まりによる口呼吸やお薬の影響でお口の中が乾燥しやすくなります。

お口の中が乾燥すると細菌の繁殖が活発になり、歯周病菌やむし歯菌が増殖しやすくなります

水分補給をこまめに行い、唾液腺のマッサージで唾液を意識的に出すようにしたりして、お口の中が乾燥しないようにしましょう

もちろん歯磨きをしっかり行うことも大切です。

どうしてもおうちでの歯磨きだけでは汚れは落としきれませんが、歯科でのメインテナンスでは、歯科専用の器具を使用してしっかり隅々まで汚れを落とし、しぶとい細菌を除去することができます。

ぜひ春休みなどの時間を使って春のお口のトラブルを未然に防いでくださいね。

お子様のお口の健康を守りましょう!

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こんにちは。3月3日はひなまつり。ひなまつりに飾る桃は魔除けや長生きの象徴の意味合いがあると言われています。

このことから女の子の健やかな成長を祈るひなまつりに飾られるようになったのかもしれませんね。

子供の頃からの習慣は大人になっても続くことが多いものです。口腔ケアや食習慣に関しても幼い頃からしっかり習慣づけてあげましょう

●幼い頃から色々な味・食感の経験をさせる

味覚の成長は3~4歳頃までが著しいと言われます。濃い味を避け、さまざまな食材に触れさせてあげましょう。

ジャンクフードや甘いお菓子などは癖になりやすいので、たまのお楽しみ程度に抑えておきましょう。

●ダラダラ食べは厳禁
ダラダラ食べはむし歯になりやすいので、時間を決めて食べる習慣をつけましょう。

●食事はよく噛んで食べる
よく噛んで食べると唾液がよく出ます。唾液の効果で消化が良くなり、むし歯予防にもつながります。時間をかけて食べることは肥満・生活習慣病予防にもなります。


●食べたら歯磨き!

幼い頃から歯磨きの習慣ができていると「歯磨きをして寝ないと気持ち悪い」「口の中に食べ物の味がずっと残っているのが嫌だ」という感覚になります。小学校低学年頃までは仕上げ磨きをしてあげてください。

●定期検診を受けましょう
定期検診を受けることにより、むし歯などの異常が早期発見できます。フッ素塗布やクリーニングを定期的に受け、むし歯予防に努めましょう。

 

お口の健康は身体全体の健康につながります。

健康なお口を保ち、自分の歯で美味しいものを食べ、健康に過ごせるように、お子様に良い習慣をプレゼントしてあげてくださいね。

臨時休診のお知らせ

東大阪市 植村歯科医院からの休診日のお知らせページです。

3月7日(木)・4月4日(木)・5月2日(木)は、臨時休診とさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

オーバーブラッシング

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こんにちは。毎日寒い日が続きますね。インフルエンザがまた流行っています。手洗いうがいなどしっかりして予防に努めていきましょう!

みなさんは、歯を磨く時の力加減を意識していますか?ご家族と一緒に暮らしていらっしゃる方で、家族よりも自分の歯ブラシの毛先が開くのが早い…という方はいませんか?それは「オーバーブラッシング」かもしれません。

オーバーブラッシングとは、「歯磨きの時に力を入れ過ぎていたり、長い時間磨き過ぎていたりして歯や歯茎が傷ついてしまうこと」です。

歯磨きは歯についた食物やプラークを落とすだけではありません。むし歯や歯周病の原因となる「細菌」を落とすことも重要な目的です。

細菌は歯と歯茎の間にある歯周ポケットにたくさん潜んでいます。歯磨きでそのポケットの中の汚れをかき出すことが重要です。

歯ブラシの毛先がすぐ開いてしまうほど力を入れて磨いているということは、歯と歯の間や歯周ポケットの中に毛先が入らず、歯の表面だけしか磨けていないということになります。

また、歯茎は柔らかい組織なので、歯ブラシのナイロンでゴシゴシすると傷つき、歯茎が下がっていってしまいます。歯茎が下がると、歯茎に守られていたむし歯になりやすい歯の「セメント質」が露出してしまい、かえってむし歯になりやすくなります。

下がってしまった歯茎は元に戻ることはありません。さらに、硬い組織である歯も徐々に傷ついていき、知覚過敏を起こしてしまいます。

オーバーブラッシングを防ぐにはまず、ペンを持つように歯ブラシを持ち、小刻みに軽く左右に動かすようにしてみましょう。

歯の表面だけ磨くのではなく、歯と歯茎の境目も優しくしっかり磨いてい上げてくださいね。手の甲を歯ブラシで磨いてみて、痛いようであれば力の入れ過ぎです。

歯磨きのやり方は歯科衛生士から詳しくお伝えできますので、気になることがありましたら、お気軽に歯科にご相談くださいね。

入れ歯のお手入れ

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あけましておめでとうございます🎍
2024年が皆さまにとって明るく希望に溢れる1年となりますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

 

今年は暖冬で例年に比べて暖かい日が多いですね。

ところで、入れ歯を利用している方が使用している「入れ歯の洗浄剤」。皆さんは、どのような基準で選んでいますか?

ひとくくりに「入れ歯の洗浄剤」といっても、色々な種類があり、それぞれ特徴があります。今回は、入れ歯のお手入れについて解説いたします。

①過酸化水素系(水に入れると泡が出るもの)
・入れ歯に付着した食べカスや着色を取り除くのが得意。
・洗浄時間が短く済む。
・細菌の除去効果は期待できない。
・部分入れ歯のクラスプ(金具)が変色することがある。

②酵素系
・入れ歯に付着した食べカスや歯垢、細菌などを取り除くのが得意。
・脱臭効果がある。
・着色汚れの除去効果はあまりない。

③次亜塩素酸系
・強力な殺菌力がある。
・着色汚れの除去や入れ歯の人工歯の色を白く保つことが期待できる。
・部分入れ歯のクラスプ(金具)にダメージを与えることがある。
・長く漬け置くと変色を起こすことがある。

同じ「入れ歯」でも部分入れ歯と総入れ歯は使用している素材が異なります。
多くの場合、部分義歯はプラスチックと金属、総入れ歯はプラスチックでできています。使用している入れ歯に合わせて洗浄剤を選びましょう。

また、洗浄剤を使う前に必ず義歯ブラシで先に落とせる汚れは落としておき、洗浄剤への漬け置きのあとはしっかりすすぐことが大切です。

入れ歯に残った汚れや細菌で体に不調が出ることがあります。毎日のお手入れを正しくしっかり行いましょう。

ご自身の入れ歯に合うものがどれなのか迷うことがありましたら、お気軽にご相談くださいね。

やっぱり気になる「歯の着色」

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こんにちは。だいぶ寒さも増してきて、すこし遅れた初雪の便りが各地から届き始めました。

人の第一印象ははじめの3秒で決まる」と言われますが、その中でも視覚からの情報は55%を占めるそうです。優しい笑顔に白くてきれいな歯がちらっと見えたら素敵ですよね。

歯の着色汚れに悩んでいる方は意外と多いと思います。着色の原因は様々で、例えば以下のようなものが着色の原因となります。

・コーヒー・紅茶・緑茶・赤ワイン・カレー・ケチャップ・チョコレート 等

・タバコのヤニ

またこうした外からの付着とは別に、変色の原因が体の内側からのものもあります。

テトラサイクリン歯
(テトラサイクリン系の抗生物質を0~12歳頃の歯の形成期に摂取した方に見られる歯の変色。現在は8歳未満には原則使用しないこととなっています)

加齢
(外側にある白いエナメル質が薄くなり、その下にある黄色っぽい象牙質が透けて見えてくる)

むし歯、神経が無い歯の変色 

外からの着色が原因の場合は、歯科でPMTCなどのクリーニングを受けることによって落とすことができます。

ですが、外部からの着色でも、そのまま放置していると歯の内部に入り込んでいくので、定期的に歯科検診にお越しいただき、落とせなくなる前にクリーニングを受けていただくことをおすすめします。

また、その際に他の変色の原因が見つかる場合もあります。着色・変色の原因や状況などによりさまざまな対処法がありますので、お気軽にご相談くださいね。 

根面むし歯を防ぎましょう

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こんにちは。秋もだんだん深まり、温かいものがおいしい季節になりましたね。

  

高齢者の方の歯が長く見えることがありませんか?これ歯肉が下がり、今まで歯肉の中に隠れていた歯の根元部分が見えるようになったことでそう見えているのです。

歯肉下がりのサインは、他に歯と歯の間に物がはさまりやくなった」「歯が染みる」などが挙げられます。

「歯肉下がり」は実は20代頃から徐々に進行していると言われます。

 

歯肉が下がると歯肉の中に隠れていた硬いエナメル質に守られていない象牙質が露出してきます。
象牙質は表面が柔らかくザラザラで、汚れが付着しやすく、また、お口の中の細菌が作り出す酸にも弱いため、むし歯になりやすくなります。
このように歯の根元がむし歯になることを「根面むし歯」といいます。

 

高齢者の歯の根の神経は細くなっており、また根面むし歯は歯に穴が開いたようになりづらく、色もつきにくい傾向があるため、痛みを感じにくく、知らない内に進行が進み、気づいた時には大きなむし歯になっていたということが多いのです。

根面むし歯を防ぐには?


●歯肉下がりの要因である歯周病の進行を防ぐ

歯科で歯石・プラークを取り除き、メンテナンスを受けましょう。

●ゴシゴシ力を入れて歯磨きをしない
力を入れすぎていると、歯肉が傷つき、歯肉下がりの原因となります。 また、歯ブラシの毛先が広がり、汚れを十分落とせません。

●歯と歯肉の境目を意識して磨く
歯の表面だけでなく、歯と歯肉の境目もしっかり(でも力は入れずに)磨きましょう。

●お口の中が酸性に傾く前に食後は早めに歯磨きをする
歯磨きは難しい場合はうがいをするだけでも違います。 お口の中や歯と歯の間など、ブクブクとお口全体に水を強く当てて汚れをかき出すイメージでうがいをしましょう。

むし歯の進行が早く、歯が折れてしまうなど、歯を失う原因にもなる根面むし歯。日頃の心がけでリスクを下げることができます。

気づきにくいむし歯ですので、定期的に歯科で検診を受け、確認してもらいましょう。